◆2007の酒米日記は、山間部の田んぼですくすく育つ、たかね錦(高嶺錦)◆ |
福島県との県境阿賀町(あがまち)にある麒麟山酒造では、将来的には自社製品の原料米の八割を自分たちが手がけたものに…と取り組んでいます。その一環として全社員で行う田植えを例年行っており、今年は5月12日(土)に実施されました。
当店がお取引させて頂いているところでは最も遠方の蔵元ではありますが、大好きなこの蔵のお酒を知る上では避けて通る事はできません。(^^ゞ思い切って、今年は麒麟山酒造の栽培田の撮影に挑戦です。(上から撮影が新しい順になっています) |
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【8・19 田植え後 99日目】 地震の悪夢を忘れさせてくれる撮影でした |
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中越沖地震後、気にはなっていてもなかなか出かけられなかったのですが(穂の花をぜひ撮りたかった…)、前回から一ヶ月、残暑厳しい中、ようやくの撮影に来る事が出来ました。看板の栽培記録をチェック後、稲に近づきます。すでに稲は青い穂がびっしり、色づく前ではありますが実りの秋を予感させるたたずまいを見せていました。 |
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恒例の定点撮影稲のアップを取っていると、同行してくれた嫁さんから神の声が…。「撮影している姿を撮ろうか?」そうなんです、過去も含め稲の撮影に気をとられて、いつも自分の姿を撮り忘れるんです。これでは本当に自分自身で撮影を行っているかどうかわかりませんものね。(笑)そこで今回初めて自分の姿を晒してみました。これで疑いは晴れたかな?(^^ゞ |
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【7・15 田植え後 64日目】 梅雨の雨の中での撮影となりました |
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しとしと降る梅雨の雨の中、現地に到着しました。田んぼには看板がないので、はざ掛けに使うはざ木が目的の田んぼの目印です。このはざ木の奥が麒麟山の田んぼなのですが…、あっ!なんとそこには目印となる看板が…。まさか私のためではないと思いますが(笑)、これなら誰が来てもすぐわかりますね。 |
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出穂(稲から穂が出る状態)にはまだ少しですが、せっかくの穂を鳥につつかれないように田んぼには光る紐がわたしてありました。いよいよ近づいてみます。前回アップで撮影した苗はすっかり大きく生育し、しっかりと根を張って高く伸びようとしているのがわかります。出穂の前は風になびく稲はまるで緑のじゅうたん、晴れていればもっと素敵な気分になれたんですけど…。(この翌日、中越沖地震で被災生活をする羽目に…、素敵どころかお先真っ暗な気分になりました…。泣) |
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【6・3 田植え後 22日目】 のどかな風景の中の田んぼでした |
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晴天の日曜日、店休日なので一般道を使ってドライブがてらのんびり出かけてきました。途中の国道49号線では阿賀野川のすぐ側を走り、山と川のコントラストがとても美しく、各蔵の訪問をする道の中では、最もお気に入りのルートです。出発後2時間チョットで現地に到着、目的の田んぼを探します。山中なのでナビは役に立たず、頂いた手書き地図を片手に写真と同じ景色を探す事5分、あった!ようやく目的の田んぼを発見しました。 |
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頂いた田植え直後の写真に比べたら稲は多少背を高くした感じです。それにしてもここまでキチンと揃って植えられているとは…、さすが毎年行っているだけの事はあります。青空の下、近くの林が田の水面に写っていました。まだ稲の背が低いからこそ味わえるこののどかな風景、何だか得をした気分になりました。(笑) |
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【序章 5/12、5/14の田んぼの様子】 |
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当初第一回目の撮影は田植えの翌日に行うはずでしたが、訳あって急遽中止に…。そこで、田植え当日5/12と直後の5/14の様子は、蔵元さんから提供していただいた写真を掲載します。それにしても、手植えなんですね。私も経験ありますが、本当に腰が直角のまま固まってしまいますよ…。(笑)田植えされたのは、たかね錦、新潟では五百万石に次ぐ作付け第二位の酒造好適米(日本酒用米)で、淡麗ながらふくよかな味の酒ができるお米です。 |
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このたかね錦を原料とするのは… |
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たかね錦は麒麟山の辛口シリーズに用いられています。甘いお酒が主流だった頃からひたすら辛口酒にこだわり続けた蔵元の象徴酒、きちんと感じる旨味を大切にした淡麗辛口酒です。
※大辛(一番左)のみ越淡麗使用 |
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