もろはく・銀の翼の蔵元、原酒造の酒蔵見学会(2013)

新潟の日本酒を定価で通販・美酒考房西巻酒店TOP銘柄一覧店舗紹介ご注文方法・送料個人情報保護サイトマップ

新潟の日本酒を低温管理&定価販売にて安心と共にお届けします

銀の翼の醸造元、第76回関東信越国税局酒類鑑評会首席第一位に輝く原酒造
新潟日本酒専門店西巻酒店が2013.2.19に行われた酒蔵見学会の様子をご紹介します。
 新潟の日本酒を定価で通販|美酒考房西巻酒店TOP > 銘柄一覧 > 原酒造 > 2013酒蔵見学会

原酒造・取引酒販店&料飲店対象酒蔵見学会 ― 2013.02.19 ―
2013年2/19(火)、自蔵への理解を深めていただく目的で取引先酒販店と料飲店向けに毎年一回実施している原酒造酒蔵見学会に参加してきました。

原酒造は2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で被災、蔵の約7割近くが倒壊する甚大な被害を受けましたが、翌年9月24日に新社屋と新しい仕込み蔵和醸蔵(わじょうぐら)を竣工、その後5年がかりで完全復興を果たし、2013年で創業200年を迎えます。他蔵もうらやむ設備を誇る蔵の様子をご紹介します。
参加者たちは、蔵の玄関にある普通の5倍以上もある造り酒屋のシンボル酒林(さかばやし)を抜けて建物に入ります。この日集まったのはおよそ35名、まずは会議室で、原吉隆社長(写真右)の挨拶を伺います。
続いては、製造責任者として平野社氏(写真左)から今期の酒の仕込みについて伺います。造り酒屋歴50年の平野杜氏は、2006年には卓越した技術者として新潟県内初のにいがたの名工に認定され、また現在は県内杜氏組合のリーダーを勤める名杜氏です。

続いて原料米について話されたのは、自身も稲作に携わっている原酒造のもう一人の杜氏である石黒社氏(写真中)。「蔵」を二つ持つ原酒造には二人の杜氏がいて、お互い切磋琢磨することで近年原酒造の酒質は内外で高い評価を得るようになりました。この後、蔵へ移動しいよいよ蔵見学のスタートです。
この日の気温は2℃でしたが、参加者は寒いのを我慢してコートを脱ぎ、白衣と白キャップに着替えて蔵の中に進みます。案内役の平野杜氏の頭上に祭られているのは酒造りの神様である松尾様、よく見ると神棚には小さな酒ビンが二本奉納されています。これは一体…?
奉られていたビンは原酒造の二人の杜氏が手がけた大吟醸、今季一本目に仕込んだものだそうです。石黒杜氏にお話を伺うと「げんかつぎ」と照れながら話されていましたが、こうして見ると二人のライバル心がさらなる酒質向上につながっていくんだなぁと思わずにはいられませんでした。

神棚の下には、過去の鑑評会などで受賞した数々の賞状やトロフィーと精米サンプルの数々が展示されています。中でもひときわ光るのが第76回関東信越国税局酒類鑑評会最優秀賞(一位)のトロフィー、全国の中で最もレベルの高い地区でのナンバー1の証です。地元の蔵元が好成績をあげるのはヤッパリ嬉しいものです。
左は主に吟醸酒用のこうじ米を造る部屋です。原酒造は他に、大吟醸酒用と清酒(普通酒)用の3つのこうじ室を持ち、仕込むお酒に応じて使い分けています。こうじ室を2つ持つ蔵は多いのですが、3つ持つ蔵は全国的にも珍しいそうです。

続いて、蒸気で原料米を蒸して酒造りに適する状態にもっていく蒸米機、お酒造りの大切な工程のひとつを行う酒母(しゅぼ)室を見学します。
酒母(しゅぼ)造りは、お酒を発行させる酵母を増やすために行う工程、部屋の外にはそのために使われるお米が準備されていました。ちなみに、蔵の壁には要所要所に注意喚起の張り紙があります。酒蔵内は実はとても危険な場所が多く、特に酒母タンクや仕込みタンクは酸素の無い状態なので命にかかわる事故が発生する場合があるんです。

酒母室のあとはいよいよ仕込みタンクへ…。ここちよい日本酒の香りに参加者の顔も自然にほころんできました…。(笑)
メルマガVOL147との連動企画で紹介しています
仕込中のタンクからは、何ともいえないいい香りが…。すると平野社氏はおもむろに柄杓をタンクにつっこみ、醗酵途中のもろみを汲みだしてグラスに注ぎました。これはいわゆるどうぶろく、試飲可能な参加者は興味深そうに味わっていました。

醗酵途中のもろみは、まだアルコールド度数も低く、また非常に甘酸っぱいので、ヨーグルトをイメージしていただけると分かりやすいと思います。蔵見学会では、「搾りたて原酒のきき酒」はありがちですが、もろみ状態を味わえるのはまれ、それだけ原酒造が参加者に熱心に案内している証ともいえます。
参加者は飲食店の経営者や従業員が大半でしたので、タンク内のもろみを拡販する作業(かい入れ)を疑似体験する方、同行していただいたもうひとりの杜氏石黒社氏(写真中)に質問する方など、見学会というよりは勉強会といった雰囲気でした。きっとここで身に着けた経験や知識を、戻ってから自店のお客様に披露することでしょう。

仕込み室を出た後、もろみを搾る機械(通称・ヤブタ)で説明を受け、貯蔵タンク室へと移動します…。
貯蔵タンク室では、中越沖地震の際にお酒の入ったタンクを救出する作業の苦労話を伺います。あの地震があったからこそこの新しい蔵がある、原酒造が復興に向け並々ならぬ努力をしてきたことを目の当たりにしているので、聞いている間、非常に感慨深い気持ちでした。

見学会の締めくくりは、別室に移動してのきき酒です。定番酒、季節のオススメ酒、そして難しいとされる銀の翼のお燗など、提供の仕方も工夫されたものでした。飲食店や酒販店は、一般消費者と蔵元を繋ぐ大切な役割を担います。そんな意味からも相互理解は必要不可欠、原酒造からの期待をひしひしと感じ、責任感で身の引き締まる思いをした蔵見学会でした…。

美酒考房西巻酒店の5つのポリシー
1)取扱銘柄は全品新潟地酒のみ、責任を持って低温冷蔵にて品質管理を行っています。
2)破損などの場合は、経費当店負担にて至急交換品を発送致します。
3)全品蔵元希望の定価販売、お客様に最も経費負担のかからない方法で地方発送致します。
4)お客様を信じ、2回目以降のお支払いは商品到着を確認されてからの後払い可能です。
5)お客様のご期待に沿えるよう、できる限りの努力を致します。

美酒考房西巻酒店
〒945-0063 新潟県柏崎市諏訪町13-12
TEL 0257-22-3394 FAX 0257-21-0720 e-mail nsake@rose.ocn.ne.jp
ご注文は上記まで:電話(営業時間内)、FAX・メール(24時間可)
(FAX・メールでのご注文、お問合せは1営業日以内に確認連絡を致します)
<営業時間>8:30AM〜7:30PM 毎週日曜日店休日(繁忙期は営業)
http://www.echigo-bishu.com
WEB担当 西巻進