【麒麟山酒造蔵見学記】 - 地酒通の期待を裏切らない淡麗辛口の蔵元を訪ねて… -
 決して全国区の知名度はないもの、地酒通にはその酒質を高く評価される麒麟山酒造(津川)。全銘柄の麹米を機械に頼らず手造りにこだわる蔵元は、人の心にあふれた蔵元でした。(H16.3.17撮影)

少し重いかもしれませんが、気長にお待ち下さい
−早速でスミマセン(笑)−
@ A B C
 本来は酒造りの行程順に写真を並べた方がわかりやすいのですが、小さな蔵では必ずしも行程順の見学とはなりません。今回はあえて見たままの順番ですのでご了承を…。まずは精米機(@)、もうかなりの旧式なので新しいものに変えたいそうです。(笑)そのすぐ側では上槽(A醪からお酒を搾る)作業、ここで醪は液体のお酒と固形の酒粕に分けられます。じっと見ていたら見学早々に原酒をきき酒させて頂きました…。(笑)搾られたお酒は貯蔵タンク(C)で静かに落ちつかせます。

−麒麟山と言えば麹!全銘柄手造りの麹は麒麟山の命です−
D E F G
 吟醸クラス以外の普通酒麹は機械で造る蔵が多い中、ここでは全銘柄完全手造り、それだけ麹には神経を尖らせています。製麹室の扉を開けると成育途中の麹(EF)は布をかけられていました。布は何枚も重ねられ温度を高めて麹菌の繁殖を促します。麹室を出ると入れ替わりに蔵人が固まった米をほぐす切り返し作業を始めました。(G)

−ひとつひとつが手作業なんだなあ…−
H I J K
 HIは枯らしと呼ばれる作業、ここで米に残った水分を徹底的に飛ばします。枯らしを行っているオバチャンはこの道ん10年(笑)のベテランさんでした。この後、完成した麹米を用いて、お酒の元となる酒母造りへと進みます。酒母室(J)は蒸し暑い麹室と違い、ひんやりとしています。酒母タンクの中(K)は麹米と仕込水と乳酸が加えられ、出来かけの酒母がプクプクと泡を立て始めます。

−厳粛な気持ちになります…−
L M N O
 Lは発酵が進んだ酒母、泡がかなり大きくなってくるので、溢れないように泡消し機で泡を消して行きます。完成した酒母は、米と仕込水と一緒に仕込タンク(M)に入れられ、やがて更に発酵が進みアルコール度が高くなると醪の完成となります。今回は副杜氏さんに案内して頂いたのですが、最後に貯蔵タンクの上階(N)にある松尾様(お酒の神様)を祭った小さな祠を見せて頂きました。自然に厳粛な気持ちになる自分がそこに…。

−蔵見学を終えて…−
 麒麟山は、まだベタベタした甘ったるいお酒が全盛の頃から、一貫して辛口酒を醸し続けてきました。今では新潟を代表する淡麗辛口の蔵元として知られますが、最初に書いたように全国的な知名度はまだまだです。でも、お客様の為に美味しいお酒造りを追求し続けようと決して手を抜かないその姿勢は、今回の訪問で改めて感じる事が出来ました。いつかこの蔵と一緒にうちの店も羽ばたきたいなあ…、帰りの車中でそんな風に思いました。

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