【山卸し】やまおろし
【類義語】 生もと 山廃仕込み 【対義語】 速醸系もと

 生もとの育成工程において、櫂(かい、仕込みタンクの底まで届く木の長い棒)でタンク内のお米(もと)を摺りつぶす作業の事。

【山廃仕込み】やまはいじこみ
【類義語】 生もと 山卸し 【対義語】 速醸系もと

 正式名称は山卸廃止仕込み、略して山廃仕込み。生もと造りの一種で、酒母(別名・もと)の生成時に乳酸を添加せず、自然の乳酸菌を活用して酵母を培養する方法。生もと造りの中での山卸しという作業を省略するのでこの名が付いた。
 自然乳酸菌の生育はとっても手間隙かかるので、蔵元はそれをアピールする為に、商品ラベルのどこかに「山廃」の文字を入れる。深みのあるしっかりとした味の物が多い。

【融米仕込み】ゆうまいじこみ
【類義語】 液化仕込み 【対義語】 段仕込み

 本来の酒造りは、原料米を微生物が溶かして醗酵させるため時間がかかるが、融米仕込みは米自体を液状に溶かしてから仕込むので短時間で仕込め、原料米を一切無駄にしないので、使用する米が少なくなり、安いお酒を作る事が出来る。
【有名銘柄】ゆうめいめいがら
【類義語】 幻の酒 【対義語】 無名の酒

 消費者にとってはとにかく手に入れにくいやっかいなお酒、酒屋にとっては苦労しなくても売れるありがたいお酒。そのため一部の心無い酒屋は「抱合せ販売」を行ったり、DSやスーパーでは客寄せの為にブローカーなどを使い何とかして手に入れようとする。悲しい事です。(トホホ)

【四段仕込み】よだんじこみ
【類義語】 段仕込み 【対義語】

 通常、日本酒はもろみを三段仕込みで造るが、出来あがった酒に甘味を加えるため、蒸し米、糖化した蒸し米、酒母などのいずれかを最後にもう一回加える場合を四段仕込みという。